なぜ?五十肩は起こるの?
五十肩(凍結肩、拘縮肩)はとても痛みが辛い状態です。
痛みの期間もとても長く、平均で1年ほど痛みが続くと言われています。
多くの方がはっきりとした原因がないのに痛みが出始めます。
最近は原因が見つかってきました。
自治医科大学の笹沼先生が論文にしております。
血流の問題
毛細血管が肩の周辺に増殖し、
それにより、肩周囲の軟部組織(靭帯など)が肥厚することで
肩関節可動域制限と痛み(特に辛いのは夜寝るときの痛み)を引き起こします。
血流になんで問題が起こるの?
現在の所、研究が進んできていますが、明らかな原因は見つかっておりません。
ここからは私の臨床現場での経験上のお話ですが…
こんな人が多いです。
1、栄養状態の悪化
2、筋力不足
3、背中が硬い
以上の3つをよく経験します。
1、栄養状態 肥厚した軟部組織を研究してみると、脆い組織(弱いコラーゲン繊維)で出来上がっていると報告があります。また、糖尿病の方では通常よりも五十肩になりやすいとの報告もあります。
2、筋力不足 特に下肢の筋力が弱い人が多いです。栄養状態と関係しているとも言えるでしょう。全身の筋力量と相関の高い握力も弱い人が多いです。そのようなことから全身的な筋力低下を起こしていることが多いのかもしれません。
3、背中が硬い 50代からは背中が硬くなり、猫背になります。また、更年期障害による自律神経症状も重なる事で背中の関節、筋肉が硬くなります。背中が硬くなると肩甲骨の動きも不良となり肩関節の障害につながりやすいです。
治療法は?
病院では、サイレントマニュピレーションが今一番行われている方法です。
部分麻酔で肩の感覚を麻痺させ、手の力でブチブチと肥厚した靭帯を切る方法です。
麻酔は使いますが、メスを使わずに治療が可能です。
また、ステロイド注射や投薬(痛み止め)治療などがあります。
LocoBaseでは・・・
1、栄養状態の問診 2、筋力チェック 3、脊柱の可動域改善
これらを行います。
また、痛みが少しでも楽になるアドバイスがたくさんあります。
五十肩は時間が掛かってもよくなるものです。
ですから、痛みのコントロールが重要です。
例えば、夜の痛みが強く感じる時は肩を回したり動かしたりはしないとか、
仕事時、家事をしている時の腕の使い方とか、
痛みを減らす方法と改善に向けたコンディショニングを行う事で
ほとんどの方が改善に向かいます。
ただし、
その五十肩の状態によっては、
上記のサイレントマニュピレーションが有効なので、
専門的に治療を行なっている整形外科医をご紹介します!
痛みで本当に困っているなら相談の連絡ください。解決方法を見つけます!